2013年4月4日
「 あるおじいさんと娘の会話 」
「子育てなんて、ほっときゃ育つ!!」
おじいさんは、どうも娘さんの子育てが
気に入らないようです。
あれやこれや言っています。
娘さんは、「時代が違うの!」と、話は、いつも
平行線で終わります。
時代が違う。
というのは、そうかもしれません。
このクールのドラマで「とんび」という親子愛の
物語が放映されていましたが、今の60代くらいの
方にお聞きすると。。。
「あれ、ふつうのことやん」
と、一気に興ざめさせられました。
普通のことが、ドラマになる時代。
もしかしたら、時代は、変わっているのかも
しれません。
昨日の中日新聞の記事で、
「2040年全都道府県で人口減。65歳以上は、3割超」
という発表がありました。
人口が減少するといっても
なかなかそれを肌身で感じることは、
少ないでしょう。
ただ、こういった数字は、近い未来を推測
しているので、おおよそ外れないでしょう。
そう思うと、人口が減少し、高齢化社会が
くる世の中で、自分がどうするかを考えて
おくことが必要です。
私の仕事である住宅という側面で見てみると、
使われない家という問題が出てきます。
こちらも推測データですが、2040年ごろには、
17%~30%とさまざまな予測が出ています。
核家族化が、進んできた中で、住宅が
山ほど建ち使われない家がたくさんできたことも
事実です。
最近では、所得減、高齢化、リスクを減らす意味で、
2世帯住宅や新たな考え方のスタイルの家づくりの
ご相談もいただきます。
普通のことが、普通でなくなる時代。
でも、実際は、普通という基準があるのではなく、
そのご家族が、幸せで安心した生活というのが、
時代によって、変わるというだけだと思うのです。
このおじいさんと娘さんのお話が、
エスカレートしていったので、ちょっとだけ、
おじいさんにお話をしました。
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おじいさん、そうだよね。子育てが終わり、本当に
ほっときゃ育つと思っていらっしゃるんですね。
でも、娘さんのことを本当に心配して、
こうやって、子育てのお話をされているのを
見て、本当におじいさんが、娘さんのことを
心配し、愛していらっしゃることが、わかります。
娘さんもおじいさんに受けた愛情を
同じように精一杯、子供に注いでいこうと
されているのがわかります。
これだけ、娘さんが子育てに
一生懸命なのは、おじいさんが、
一生懸命子育てされたのを娘さんが、
知っているからだと思います。。。。
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そんな話をしていたら、おじいさんも
娘さんも涙が、私も思わずもらい泣き。。。
時代が変わると、その表現だったり、
形が変わるかもしれません。
ただ、大切なこと。例えば、
幸せに暮らすこと
安心できること
子育てすること
老後を楽しく暮らすこと。。。
このおじいさんと娘さんの話を聞いて、
深くそう思うのでした。