2025年10月21日
皆さん、こんにちは
東陽住建の中井義也です。
10月に入って、肌寒いなと思うこともあり
すっかり、秋模様に変わってきました。
さて、先日、東陽住建では、年に一度のISO(アイエスオー)
サーベイランス審査を受けました。
「ISO」って、皆様も一度は耳にしたことが
あるかもしれません。
これは「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」
の略称で、簡単に言えば
「世界共通の“良い会社”のためのルールブック」
のようなものです。
私たちが認証を取得・維持しているのは、主に以下の二つです。
-
ISO9001(品質マネジメントシステム)
-
「お客様に、常に高品質な製品(私たちの場合は『家』)やサービスを、一貫してお届けするための仕組み(ルール)」です。
-
-
ISO14001(環境マネジメントシステム)
-
「事業活動(家づくり)が、地球環境に与える影響を最小限にするための仕組み(ルール)」です。
-
なぜ私たちがこれに真剣に取り組むのか。
それは、この「仕組み」を会社に根付かせ、
継続的に改善(PDCA)していくことが、
お客様の「安心」と「満足」に直結すると
確信しているからです。
そして、地域社会の一員として、
未来の環境を守る責任があるからです。
とはいえ、この維持は簡単ではありません。
年に一度、外部の専門家(審査員)が来社し
私たちの仕組みが本当に正しく運用され
機能しているかを厳しくチェックされます。
みなの参加が光った「準備段階」
ISO審査は、一夜漬けのテスト勉強とはワケが違います。
日々の業務そのものが問われます。
特に今回は、審査に向けて、
様々な協力者のかなり早い段階から時間をかけて準備を進めてきました。
私が目を見張ったのは、その準備会議の光景です。
昨今の資材価格の高騰、ZEH(ゼッチ)住宅への関心の高まりなど、
私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。
「去年のやり方のまま」では、お客様の期待にも、
環境への配”慮にも応えられません。
「この状況下で、どうすれば品質を落とさずコストを管理できるか?」
「環境負荷を減らすために、現場で新しく取り組めることはないか?」
こうした議論の場に、これまではベテラン社員が中心だったのですが、
今回は社員みなで積極的に参加していたのです。
「現場写真の残し方も、現状のアプリを使った方が効率的ではないですか?」
上司や先輩も、その意見を真剣に聞き、
議論が深まっていく。
全スタッフが、単に「審査に合格するため」ではなく、
「東陽住建の“今”の仕事をより良くするため」に、
当事者として動いている。
社長として、これほど頼もしく、うれしい光景はありません。
審査本番を迎える前から、ISOってありがたいと思っていました。
順調に進んだ審査と「軽微な指摘のみ」という結果

そして迎えた審査当日。 審査員の方からの質問に対し、
担当者たちは自信をもって、準備段階で議論してきたことを
ベースに応答していました。
なぜこの手順なのか
どんな改善をしたのか。
その根拠は何か。
日々の業務とISOの仕組みが、
しっかりと結びついている証拠です。

結果、審査は非常に順調に進みました。
審査員の方からの総評では、
「東陽住建さんは、ISOの仕組みを“形式的”に運用するのではなく、
経営理念と結びつけ、会社を良くするための
『生きたシステム』として活用されていますね」
「特に、みなさんも巻き込み、現状に合わせて主体的に
改善しようとする姿勢は素晴らしいです」
と、大変高い評価をいただくことができました。
最終的な結果も、「書類管理に関するごく軽微な指摘のみ」。
これは、私たちの品質管理と環境配慮の取り組みが、
国際基準のレベルで適切に運用されていることの「証明」に他なりません。
「日々の頑張り」への感動と、磨き続ける決意
私は、この結果そのものよりも、
ここまで準備し、日々実践してきたスタッフたちの
「日頃の頑張り」に、深く感動しています。
ISOって、なんとなく書類仕事というイメージが最初は、
ありましたが、「やらされ仕事」ではなく
「自分たちの仕事を良くする道具」としてISOを使いこなし、
若手もベテランも一体となって会社を前に進めようとしてくれている。
そして、この「第三者機関から高い評価を受けた」
という事実は、私たちがお客様にお届けする大きな
「安心材料」なるなとおもうのです。
正直、書類が整っているという状態なので、
まだまだ、改善する余地はあります。
ただ、私たちは、この結果を
「東陽住建は、品質と環境に真剣に向き合い、国際基準で認められた会社です」
と言っていいのでは、と思っています。
しかし、もちろん、これで満足するわけにはいきません。
審査はゴールではなく、あくまで通過点です。
お客様の期待は日々高まり、社会の要請も変化し続けます。
その期待に応え続けるために、
私たちはこれからも、全社一丸となって
「日々、自社を磨き続けていかなければならない」と、
改めて強く思います。
今回の1.5日の審査で
多くの時間を使いましたが、整った書類の裏に
スタッフの頑張りがあった。
それが、とってもうれしいのと、
また一つ、成長の機会を頂いたとISOという仕組みに
感謝します。









