「その時、自宅は“避難所”になる」HUG(避難所運営ゲーム)で見えた、家づくりの本当の使命 - 東陽住建-愛知の注文住宅工務店

2025年9月16日

みなさん、こんにちは
東陽住建の中井義也です。
少しだけ、朝夕に秋の訪れを感じるように
なりました。
まだまだ、暑いですが、お体どうぞご自愛ください。

さて、先日、私が暮らす木曽川町の地域づくり協議会で、
非常に重要な取り組みを開催させていただきました。

それは「HUG(避難所運営ゲーム)」です。

HUGとは、静岡県が開発した防災ゲームで
災害発生後の避難所を模擬運営するものです。

参加者の皆さんには運営スタッフになってもらい
次々と発生する出来事が書かれたカードに対応していただきます。

「停電で暖房が使えない」
「持病を持つ高齢者が来た」
「ペットを連れた家族がいる」
「食料が足りない」…

訓練だと分かっていても
まるで現実のように降りかかってくる課題の数々に
最初は和やかだった会場の空気は一変し
誰もが頭を抱え、必死に対応策を考えます。

しかし、初めての体験では
指示系統は乱れ、対応は後手に回り
あっという間に避難所は混乱の極みに達します。

ゲームを終えた後
参加者の方々が口々に

「こんなに大変だとは思わなかった」
「何から手をつけていいか分からなかった」

とおっしゃっていました。

そう、これこそが現実なのです。
いざという危機が訪れた時、人はすぐには動けません。
あまりの事態に、その場で思考が停止し
立ち尽くしてしまうことさえあります。

HUGは、そのリアルな困難を体感し
「だからこそ、事前にルールを決めて備えなければならない」
という気づきを得るための、非常に優れたツールです。

しかし、このゲームを通じて
私は家づくりに携わる者として
もう一つ、直視すべき厳しい現実に思い至りました。

毎回、参加者の方にご説明させていただくのですが、

「そもそも、ほとんどの人が避難所には入れない」

という事実です。

私たちが避難場所として思い浮かべる地域の体育館。
大体の地域で、小中学校の体育館がメインの避難所に
指定されています。

平均的な大きさの体育館に収容できる人数は
およそ280人と言われています。

しかしこれは、あくまで空間的な最大収容人数です。
実際の運営では、通路の確保、更衣室の設置
そして何よりも個人のプライバシーを守るための
スペースを考慮すると、受け入れられる人数はさらに激減します。

私が事業を行うこの地域に当てはめて
考えてみると280人という数字は
地域住民のほんの一部でしかありません

つまり、災害が起きた時

大半の住民は、避難所へ行くことすらできないのです。

では、私たちはどこで命を守り
不安な夜を過ごせばいいのでしょうか。

テントや車の中という答えもありますが
最も正解と呼べるものは、一つしかありません。

「自宅」

です。

 

災害時、私たちの家が果たすべき役割は、
単に雨風をしのぐ場所であること以上に、
極めて重大な使命を帯びます。
私は、その役割は大きく二つあると考えています。

  1. 災害が発生したその瞬間に、家族の命を守り抜くこと。

  2. インフラが寸断された災害後も、安心して暮らし続けられる場所であること。

地震で倒壊せず、暴風で損壊しない。
まずは、これが大前提です。しかし、それだけでは足りません。
電気が止まっても、水が出なくても、
そこで数日間、あるいは数週間、家族が心身ともに健康を保ち
生活を再建する拠点とならなければならないのです。

そのために必要なのが、圧倒的に「強い家」です。

私たちが家を造る上で、デザインや間取り、性能など
大切にしていることは数えきれないほどあります。

しかし、すべての根底にあるべき最も重要なこと
それは

「そこに住む人の命を守り、心身ともに健康な暮らしを育む、安全安心な場をつくりあげる」

という揺るぎない信念です。


家は、人生で最も高い買い物かもしれません。
しかしその価値は、金額では測れません。

家族が集い、笑い、時には涙し、成長していくかけがえのない舞台です。
その舞台が、いかなる時も家族を守る最後の砦でなくてはならないのです。

災害のニュースが流れるたびに
私たちは防災意識を高めます。

しかし、本当の備えとは、防災グッズを揃えることだけではありません。
人生の多くの時間を過ごす「家」そのものを、
最強の防災シェルターにすることだと、私は確信しています。

東陽住建は、これからもその使命を胸に、一棟一棟
ただ頑丈なだけではない、災害後まで家族の暮らしを守り抜くことのできる
家づくりを追求し続けてまいります。

東陽住建株式会社
中井義也

プロフィール

名前
中井 義也
住まい
愛知県

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