2026年2月17日
本日、ちょっと嬉しい出来事がありました。
愛知労働局の方が弊社にお越しになり、
「石綿(アスベスト)に関する作業」のPRをしてくださいました。
いわゆる“注意喚起と啓発”ですね。
弊社はISOも取得しており、
法令順守は普段から徹底しています。
ですので、話としては「改めて確認」「さらに精度を上げる」
くらいかなと思っていたのですが
——お話を伺うと、まだまだ守られていない建設現場が多いとのこと。
しかも、建設業の売上高順に訪問されているそうで、
「規模が大きい会社が率先して模範になってほしい」という
意図も感じました。
そして何よりありがたかったのが、
弊社の取り組みについて「レベルが高いですね」と
評価いただいたこと。
こういう言葉って、じわっと効きます。
背筋が伸びますし、同時に「よし、もっとやるぞ」と
心が熱くなります。
(褒められて伸びるタイプです。たぶん。いや、確実に。)
…で、ここからが今日の本題。
その場の雑談で出てきた言葉が——フロントローディング。
フロントローディングって何?
ざっくり言うと、
「後工程で起きる問題を、前工程で潰しておく」
考え方です。
建設や製造の世界では特に重要で
設計・計画の段階で精度を上げておけば
現場での手戻りやムダが減り、生産性が上がります。
愛知労働局の方も、
フロントローディングを推進しているそうです。
要は、現場におりてから
「やっぱり違った」
「段取り変えよう」
「それ、聞いてないよ…」
を減らして、安全も品質も効率も上げていきましょう、
という話。
うん、もう、めちゃくちゃ分かります。
現場での“やり直し”って
体力も時間も心も削りますからね。
住宅・リフォーム設計におけるフロントローディング
住宅やリフォームに置き換えると、
フロントローディングの中心はズバリ
——設計図(図面)です。
これは持論ですが、図面は大事。
図面が甘いと、現場で必ず困ります。
「納まりが合わない」
「寸法が足りない」
「配線の取り回しが…」など、
現場での“困った”は、
だいたい図面の段階で芽が出ています。
だからこそ、図面を大事にして、
完成させ、その通りに作っていく姿勢が
重要なんです。
そして、そのためにはただ線を
引くのではなく、図面に想いを込める作業が
必要になります。
ここで誤解がないように言うと、
想いを込めるって、
ポエムを書くことじゃありません(笑)。
「暮らしの動線はどうなるか」
「10年後、20年後も使いやすいか」
「メンテナンスしやすいか」
「家族が集まる場所は心地よいか」
そういう“暮らしのリアル”を先回りして図面に落とし込むことです。
でも…図面には現れないことがある
ただ、いつも思うんです。
図面には、現れないことがある。
むしろ、ここが本当に重要だったりします。
そう、図面の外のことです。
例えば——
・敷地の風の抜け方
・日当たり、影の落ち方
・周囲の家との距離感や視線
・道路の音、生活音
・周辺環境(学校、交通、匂い、夜の明るさ)
・その土地が持つクセ(地盤、排水、湿気)
これ、図面だけ見てると、見落としがちです。
でも暮らしって、家の中だけで完結しません。家は環境とセットなんです。
だから弊社では、土地診断を重視しています。
「この土地はこういう表情を持っていますよ」
「こういう環境なので、こういう考え方が合いますよ」
そういう基本の方針を、設計の前段階でお伝えします。
フロントローディングって、
図面の精度を上げることでもあるんですが、
私の中ではもう一歩踏み込んでいて、
“図面の外側まで含めて前倒しで考える”
ことだと思っています。
周りの環境を大事にすると、環境に大事にされる
最後に、これは私の好きな考え方です。
周りの環境を大事にして家づくりをすると、周りの環境に大事にされます。
ちょっと擬人化してますが(笑)
本当にそう感じます。
無理やり押し込んだ家は、住んでからもどこか窮屈になる。
逆に、風・光・周囲との関係を丁寧に拾って設計した家は、
住んだ後に“味方が増える”。
光が手伝ってくれる、風が整えてくれる、景色が癒してくれる。
そんな家になります。
図面は大事。
でも、図面だけでは足りない。
図面に想いを込める。
さらに、図面の外側=環境まで含めて前倒しで考える。
これが、私たちの住宅・リフォーム設計におけるフロントローディングです。
そして今日、愛知労働局の方のお話を聞いて改めて思いました。
安全も品質も生産性も、結局は同じ方向を向いている。
「先に考える」「先に整える」「先に決める」
——その積み重ねが、現場を守り、お客様の暮らしを守る。
引き続き、法令順守は当然として、
“レベルが高い”で止まらず、さらに上を目指していきます。
(褒められて伸びるタイプなので、また来てください。冗談です。半分本気です。)









