家づくり何からはじめますか?間取り図の前に、私たちが必ず見るもの - 東陽住建-愛知の注文住宅工務店

2025年6月13日


「どんな間取りにしたいですか?」
「憧れのキッチンはありますか?」
「どんな暮らし方をされたいんですか?」

 

家づくりを始めると、多くの住宅会社から
こんな質問をされます。

もちろん、ご家族の夢や希望が詰まった間取りや
デザインを考えるのは、
家づくりにおける面白くて、楽しいところの一つです。

私も、お客様が目を輝かせながら
理想の暮らしを語ってくださる時間が大好きで
それを間取りという形で表すのが大好きです。

しかし、本当に心地よく、
何十年も愛し続けられる家を建てるためには
その前に必ずやらなければならないことがあります。

 

それは、「変えられないもの」から考えるということです。

 

設計図の前に、土地の「声」を聴く

私たちは、お客様からご依頼をいただくと
まずその土地に何度も足を運びます。

お客様が購入されたその土地には、
家を建てる前からずっとそこにある
決して変えることのできない要素が
存在します。

それは、いわばその土地が持つ「個性」や
「宿命」のようなもの。
もう少しいうと、コントロールできないもの。

私たちは、その声に静かに耳を傾けることから
すべての設計をスタートさせるのです。

具体的には、次のようなものです。

  1. 太陽の軌道(一年を通した光の旅) 太陽は、夏と冬とでは全く違う顔を見せます。夏は高く、冬は低い位置から光を投げかけてくる。この当たり前の事実こそが、快適な家づくりの最大の鍵です。太陽の通り道を正確に読み解くことで、最小限の冷暖房で快適に過ごせる「燃費のいい家」が実現します。

  2. 道路や近隣の家(視線とプライバシー) 家は、社会の中に建っています。前面の道路の交通量、お隣の家の窓の位置。これらを無視して窓を配置すれば、「開かずの窓」になりかねません。プライバシーが守られて初めて、家は心から安らげる場所になるのです。

  3. 周辺の街並み(風景との調和) 窓は、室内に光を取り込むだけでなく、外の風景を切り取る「額縁」です。美しい木々や遠くの山並みを借りる「借景」の発想や、街並みに溶け込む佇まいを考えることも、暮らしの豊かさと資産価値につながります。

なぜ、「変わらないもの」が先なのか?

答えは単純です。後からでは、どうにもならないからです。

間取りはリフォームで変えられますが
太陽の通り道やお隣の家を動かすことはできません。
この動かせない事実、つまり「制約」を受け入れ
それを最大限に活かすことこそが、設計の腕の見せ所なのです。



無垢の木の家は、もう一つの「自然」をまとうこと

土地の声を聴き、太陽や風といった自然の恵みを活かす設計。
その受け皿として、これ以上ふさわしい素材を私たちは
知りません。

それが、森で何十年、何百年と生きてきた
「天然木の無垢材」です。

無垢材の家は、暮らしの中に
もう一つの「自然」を取り込むようなものなのです。

 

1. 「呼吸する壁と床」が、空気をきれいにする

日本の夏はジメジメと蒸し暑く、冬はひどく乾燥します。無垢の木は、そんな気候の中で、まるで生きているかのように「呼吸」をします。湿度が高い日には余分な湿気を吸い込み、乾燥した日には蓄えた水分を吐き出す。この「調湿効果」によって、室内は一年を通して過ごしやすい湿度に保たれ、カビやウイルスの繁殖を抑えてくれます。まさに、天然のエアコンであり、除湿・加湿器なのです。

2. 「素足に伝わるぬくもり」が、心と体を癒す

冬の朝、フローリングの床に足をつけてヒヤッとした経験はありませんか?
無垢の木は、内部にたくさんの空気を含んでいるため
コンクリートや鉄に比べて熱を伝えにくい性質があります。

そのため、冬は室内の暖かさを保ち、素足で触れてもほんのりと温かい
夏は、湿気を吸ってくれるおかげで、汗をかいてもベタつかず
さらりとした心地よさが続きます。
この優しい肌触りは、他のどんな素材にも代えがたいものです。

3. 「時と共に深まる美しさ」が、家族の歴史を刻む

工業製品が時間と共に「劣化」していくのに対し
無垢材は太陽の光を浴びて
ゆっくりと美しい飴色へと「経年美化」していきます。
子どもがつけてしまった小さな傷や落書きさえも
その家の歴史を物語る愛おしい記憶として刻まれていく

均一ではない木目、一つとして同じものはない節
その不揃いな表情が、私たちに深い安らぎと癒しを
与えてくれます。



いつも思いますが、家づくりは
単に「箱」をつくることではありません。

その土地が持つ記憶や可能性を読み解き、
何十年にもわたってご家族の暮らしを豊かに紡いでいくための
舞台を整える仕事です。

もしあなたが今、家づくりを考え始めたばかりなら
ぜひ一度、ご自身の土地に立って、
太陽の動きや周りの環境をじっくりと眺めてみてください。
そこから、あなたの家族だけの
本当に心地よい家づくりの物語が始まります。


私たちも、その物語を一緒に紡いでいける日を、
心から楽しみにしています。

東陽住建株式会社
中井義也

 

プロフィール

名前
中井 義也
住まい
愛知県

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