2025年6月27日
こんにちは、
東陽住建の中井義也です。
昨日、私が所属しているPTAの会合だったの
ですが、PTAの活動を、実は、9年目を
やっていてすごく思うのが、
やっていることは、地味なんですが、
ないと困るなぁ~。
ということです。
PTA論については
全国でも様々な論争があって、一通り
知っているのですが、
PTAをなくしたところの
話を聞くと、結局新たな組織ができたり。。。
本当に必要なものは、
普段意識しないですが
ないと困ってしまうのが実情です。
今日は、そんなお話です。
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ブログ責任者の中井義也とは・・・
『いつもをもっと幸せに』
をビジョンに 岐阜県東白川村の 良質な木材を使い
日本一強い家
をお届けしたいと活動しています!
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それでは、6月27日(金)号
スタートです。
なくて困るもの。
家を建てる時、 多くの人が間取りやデザイン、
キッチンやお風呂の設備に 夢を膨らませます。
もちろん、それらは 日々の暮らしを彩る 大切な要素です。
しかし、もう一つ、 最も重要かもしれないのに、
見落とされがちな要素が あることをご存知でしょうか?
それは、「空気」です。
私たちは、毎日24時間、 意識することなく
空気を吸って生きています。
その大半を過ごすことになる
「家」の空気が、
家族の健康と快適性に
どれほど大きな影響を与えるか、
想像したことはありますか?
今回は、家づくりにおいて
最も基本的で重要な 「空気環境」をテーマに、
計画的な換気システムから、
自然の力を活かす窓の配置、
そして周辺環境の読み解き方まで、
総合的にお話ししていきます。
衝撃の事実!人が1日に吸う空気の量は 食事の5倍以上!?
突然ですが、質問です。
「あなたは1日に どれくらいの量の空気を
吸っていると思いますか?」
・・・
正解は、なんと 約15,000リットル。
重さにすると 約18kgにもなります。
私たちが1日に摂取する
食事や飲み物が
合計で約3kg前後なのを考えると、
いかに大量の空気を
体内に取り込んでいるかが
分かります。
摂取するもの |
1日の量(目安) |
空気 |
約18kg |
飲み物 |
約1.5kg |
食べ物 |
約1.5kg |
食事の質にこだわるように、
毎日大量に吸い込む
「空気の質」にも
こだわるべきだとは思いませんか?
特に、現代の生活では
一日の大半を室内で過ごします。
だからこそ、家の中の空気を
いかにクリーンで
健康的な状態に保つかが、
家族の健やかな暮らしの
鍵を握っているのです。
なぜ今、「計画換気」がこれほど重要なのか?
「昔の家は、そんなに換気なんて
気にしなくても 大丈夫だったんじゃないの?」
そう思われるかもしれません。
しかし、現代の住宅事情は
昔と大きく異なります。
現在の住宅は、
省エネ性能を高めるために「高気密・高断熱化」が
進んでいます。
これは、外の暑さや寒さの
影響を受けにくく、
エアコンの効きが良いという
大きなメリットがあります。
その一方で、 家の隙間が極端に少なくなり、
意識的に換気をしないと、
汚れた空気が室内に 溜まり続けてしまうのです。
換気が不十分な家では、
以下のような問題の
リスクが高まります。
-
シックハウス症候群: 化学物質が滞留し、 頭痛や吐き気を引き起こします。
-
CO2濃度の上昇: 人の呼吸でCO2濃度が高まり、 眠気や集中力の低下を感じます。
-
結露とカビの発生: 湿気が溜まり結露が発生。 カビやダニが繁殖します。
これらのリスクから守るため
現在では建築基準法によって、 全ての住宅に
「24時間換気システム」
の設置が義務付けられています。
このシステムは、
窓を開けなくても
家全体の空気が約2時間で
入れ替わるように、
計画的に換気を行うものです。
シンプル・イズ・ベスト!「第三種換気」という賢い選択
24時間換気システムには
主に3つの種類がありますが、
多くの場合でおすすめなのが
「第三種換気」です。
種類を伝えておくと。
-
第一種換気: 給気も排気も機械で行う。 コストは高いが熱交換が可能。
-
第二種換気: 給気を機械で、排気を自然に。 住宅では稀。
-
第三種換気: 給気を自然に(給気口から)、 排気を機械(換気扇)で行う。
がありますが、
第三種換気がおすすめな理由は、
その「シンプルさ」にあります。
-
コストパフォーマンス: 構造が単純なため、 初期費用・ランニングコスト共に 安価です。
-
メンテナンスが楽: ご自身でフィルター掃除や 交換が簡単にできます。
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故障リスクが低い: 機械部分が少ないため 故障しにくく、修理も容易です。
-
確実な排気: 機械で強制的に排気するため、 湿気や汚れた空気を 確実に外に出せます。
もちろん、「冬場は給気口から
冷気が入る」という側面も ありますが、
高機能な給気口の採用や
設置場所の工夫で
十分にカバーできます。
総合的に見て、
非常にバランスの取れた
優れたシステムです。
機械だけじゃない!「窓」と「環境」で空気のデザインは もっと豊かになる
24時間換気システムが、
健康を守るための 「守りの換気」だとしたら、
「窓」と「周辺環境」は、
日々の暮らしに心地よさを もたらす
「攻めの空気デザイン」
と言えるでしょう。
1. 風と光を招き入れる「窓」の魔法
窓の役割は、
ただ部屋を明るくするだけ ではありません。
適切に配置された窓は、
自然のエアコンとなり、
空間に広がりと癒やしを 与えてくれます。
-
風の通り道をつくる 気持ちの良い風が 家を吹き抜けるには、
「入口」と「出口」になる窓を 対角線上に配置するのが理想です。 -
温度差で空気を動かす 高い窓と低い窓を組み合わせ、
温度差による自然な空気の対流 (重力換気)を促します。 -
視線と光をコントロールする 外の景色を切り取る額縁として
窓をデザインします。 これを「借景」と言います。
2. 周辺環境を読み解く力が、快適さを左右する
どんなに素晴らしい設計でも、
その土地の環境と 合っていなければ、
ポテンシャルを発揮できません。
土地選びや設計の段階で、
周辺環境を注意深く
読み解くことが重要です。
-
隣家との距離と窓の位置 「窓を開けたらお隣さんと…」
とならないよう、 プライバシーへの配慮が必要です。 -
道路からの影響 交通量の多い道路側では、
騒音や排気ガス、粉塵への 対策が求められます。 -
光と風を遮るもの 家の周りに高い建物があると
日当たりや風通しに 影響が出ます。
土地のポテンシャルを 最大限に引き出し、
デメリットを最小限に抑える。
これが、私たちの
腕の見せ所でもあります。
最高の家づくりは、 最高の「空気環境」の 設計から
家づくりを始めると
決めることが多くて大変です。
しかし、そんな時こそ 一度立ち止まって
「家族が毎日過ごす空間の空気」 について
深く考えてみてください。
健康を守るための 「24時間換気システム」という土台。
心地よさを生み出すための 「窓の配置」と
「周辺環境の活用」というデザイン。
この両輪が揃って初めて
本当に快適で健康的な住まいは 完成します。
空気については、
現在もわかりやすい実験中なので、
用意でき次第、ブログで書きますね。
今日も読んでいただいて
ありがとうございます。
中井義也