業界激震。パナソニック事業売却が暴いた「モノ」の限界と、私たちが「施工」に命を懸ける理由。 - 東陽住建-愛知の注文住宅工務店

2025年11月18日

皆さん、こんにちは!
東陽住建株式会社の代表の
中井義也です。

今日は、どうしてもこの話題を
出さずには、いられない。。。
私もびっくりのニュースが飛び込んで
きました。

今日は、そんなお話です。

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ブログ責任者の中井義也とは・・・

『いつもをもっと幸せに』

をビジョンに 岐阜県東白川村の 良質な木材を使い

日本一強い家

をお届けしたいと活動しています!

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それでは、11月18日(火)号
スタートです!

昨日(2025年11月17日)、住宅業界に文字通り
「激震」が走るニュースが発表されました。


パナソニック ホールディングスが、
人気トイレ「アラウーノ」やシステムキッチンなどで
知られる住宅設備事業の子会社
「パナソニック ハウジングソリューションズ(PHS)」
の株式の大半(80%)を、「YKK」に売却する
という内容です。

「パナソニックが住設を手放す?」
「あのYKKがキッチンやバスを?」
このニュースに驚き、今後の業界地図がどう変わるのか
多くの関係者が固唾を飲んで見守っています。

今日は、この大型M&A(企業の合併・買収)が
何を意味しているのか、そして、これから家を建てる
お客様にとって「本当に大切なこと」は何なのか
私の視点でお話ししたいと思います。

 

🔹 なぜ今、このM&Aなのか?

 

今回のニュースの背景を深掘りすると
住宅業界が直面する2つの大きな現実が見えてきます。

1. パナソニック(売却側)の事情
パナソニックは今、大規模な構造改革を進めています。
今回の売却は、競争が激しく利益率が低くなっていた
住宅設備事業を手放し、得意とするエネルギー分野や
BtoB(企業間取引)事業など、
より収益性の高い分野に経営資源を集中させる
「選択と集中」の一環です。
PHSの売上高は約4800億円(2025年3月期)と
巨大ですが、それでも切り離すという
厳しい決断をしました。

2. YKK(買収側)の事情
一方、YKKの建材部門である「YKK AP」は、
サッシ(窓)や玄関ドアなどの「開口部」で
圧倒的なシェアを持つトップメーカーです(売上高約5600億円)。

しかし、彼らの悩みは「国内の新築住宅着工戸数の減少」です。
新築が減る中、主力の窓だけでは成長に限界があります。

そこで、PHSが持つ「水回り設備(キッチン・バス・トイレ)」や
「内装建材」を手に入れることで、
YKK APの「窓」と組み合わせ、家一軒まるごと提案できる
「総合住宅設備メーカー」へと一気に舵を切ろうとしているのです。

両社を合わせれば、売上規模は約1兆円。
リフォーム市場や海外展開も強化する狙いでしょう。

 

🔹 「モノ」で差がつかない時代の到来

 

この両社の動きが、私たちに突きつけている事実。
それは、「もはや、製品(モノ)単体での差別化は限界である」
ということです。

私はこれを

「住宅設備のコモディティ化(均一化)」

と呼んでいます。

技術の進歩は素晴らしく、
今やどのメーカーのキッチンも、
どのメーカーのバスルームも、
非常に高性能で高機能です。

もちろん細かな違いはありますが
「A社だから壊れやすい」とか
「B社だから圧倒的に優れている」という
時代は終わりました。

「モノ」の性能が均一化すれば
お客様は価格で選ぶようになり
メーカーは厳しい価格競争にさらされます。

だからこそ、パナソニックは撤退を決断し
YKKは「窓+キッチン+建材」という
「パッケージ(総合力)」で新たな価値(と規模)を
生み出そうとしているのです。

 

🔹 商品の「裏側」に隠れている施工の恐ろしさ

 

しかし、私たち工務店、つまり実際に家を「建てる」側から見ると
この業界再編のニュースには、お客様にとって
最も重要な視点が抜け落ちているように感じます。

それは、「施工品質」です。

どれだけYKKとパナソニックが手を組み、
1兆円企業が「史上最高の製品パッケージ」を作り上げたとしても、
それを最終的にお客様の「家」という形にするのは、
現場にいる私たち工務店と、そこにいる職人です。

そして、ここが一番恐ろしい点なのですが、
「どれだけ優れた『モノ』も、施工が0点なら、
その価値はマイナスになる」
のです。

ぜひ知っておいてほしい
「商品の裏側に隠れている施工の大切さ」
について、具体的な例を挙げます。

  • 例1:最高級のサッシ(窓)の落とし穴
    YKK APが誇る「トリプルガラスの樹脂サッシ」は、素晴らしい断熱性能を持つ「モノ」です。
    しかし、この「モノ」を壁に取り付ける際、現場の職人が数ミリの隙間(チリ)を見逃したり、防水テープの処理を甘くしたりしたら、
    どうなるでしょうか? その数ミリの隙間から冷気が侵入し、
    カタログ通りの断熱性能は決して出ません。
    それどころか、数年後、壁の中で結露が発生し、
    柱や土台を腐らせる「雨漏り」ならぬ「壁内結露」を
    引き起こします。
    住んでいる方は気づきません。
    気づいた時には手遅れです。

  • 例2:最新システムキッチンの水漏れリスク
    パナソニックの最新キッチンは、
    デザインも機能も一級品です。
    しかし、そのキッチンを設置する際、
    見えない床下や壁の中で行う
    「給水管」や「排水管」の接続が雑だったら?
    わずかな水漏れが何年にもわたって続けば
    床下の木材は湿り、シロアリの大好物である
    腐食した環境が出来上がります。

これらはほんの一例ですが、断熱材の詰め方
気密シートの貼り方、配線の処理……家一軒には
こうした「商品の裏側に隠れ、完成したら二度と見えなくなる施工」
が何千、何万とあります。

 

🔹 「人」で選ぶ時代へ。東陽住建の誓い。

 

業界がどれだけ再編されようと
「モノ」のパッケージ化がどれだけ進もうと
私たち東陽住建が大切にすることは絶対に変わりません。

私たちは、「モノ」を売っているのではありません。
その「モノ」の性能を120%引き出し
お客様が何十年も安全に
そして安心して暮らせる「暮らし」を
確かな「施工技術」を通じてご提供しています。

弊社には、その技術と誇りを持った
自慢のスタッフが揃っています。

現場の職人から、スタッフまで
全員が「お客様に最高の安心を届ける」という一つの目標を共有し
「見えない裏側」こそ丁寧に仕事をする文化が根付いています。

コモディティ化が進み、どの製品も似てくる時代だからこそ
家づくりで選ぶべき最後の基準は
「価格」や「ブランド名」ではありません。

「誰が、どのように、あなたの大切な家を建ててくれるのか」

という、「施工」に対する信頼性、つまり「人」です。

家づくりは、人生で最も大きな決断の一つです。
その大切な選択を、私たち東陽住建に、安心してお任せください。

今月末には、リノベーション見学会を開催。
ぜひ、そちらもご利用ください。

東陽住建株式会社
中井義也

 

プロフィール

名前
中井 義也
住まい
愛知県

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東陽住建株式会社 代表取締役社長 中井義也

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