言葉が教えてくれる、木の家の本当の価値 - 東陽住建-愛知の注文住宅工務店

2025年7月12日

こんにちは。
東陽住建のホームページをご覧いただき
誠にありがとうございます。
代表の中井義也です。

日々の暮らしの中で、
ふと目にした言葉に心を動かされ自分の視界が広がり
人生が少し豊かになったように感じることがあります

ステキな言葉との出会いは
私たちに新たな気づきを与えてくれる
まさに人生の宝物だと感じています。

私が仕事をする上で
ずっと大切にしている言葉の一つに
「神は、細部に宿る」
というものがあります。

この言葉に初めて出会ったのは
意外に思われるかもしれませんが
建築ではなく経済学を学んでいた学生の頃でした

近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエが
語ったとされるこの言葉は

「良い仕事とは、細部まで徹底的にこだわり抜いた仕事である」

という、ものづくりの根幹をなす精神を表しています。
分野を超えて、物事の本質を突き詰めることの重要性に
私は強く心を揺さぶられました。

この言葉が多くの偉大な建築家や芸術家たちを磨き
数々の傑作を生み出す原動力となってきたのだと知ったとき
建築という仕事への興味が一層強くなったことと
私の働く理由になったのを今でも鮮明に覚えています。


実は、このような魂のこもった言葉は
遠い西洋の世界だけのものではありません

私たち日本の大工の世界にも
「口伝(くでん)」として
師から弟子へと何世代にもわたり
大切に受け継がれてきた
深く、重い言葉たちが数多く存在するのです。

今日は、そんなお話です。

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ブログ責任者の中井義也とは・・・

『いつもをもっと幸せに』

をビジョンに 岐阜県東白川村の 良質な木材を使い

日本一強い家

をお届けしたいと活動しています!

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それでは、7月12日(土)号
スタートです!


今日はその中から
私たちの家づくりへの想いと重なる
法隆寺の宮大工たちに伝わる
「鵤寺工口伝」の一節をご紹介させてください。

 

【木と自然に向き合う姿勢】

 

  • 一、堂塔の建立には木を買わず山を買へ
    「家を建てるなら、製材された木材を買うのではなく
    その木が育った山ごと買え」という教えです。

    木の本当の価値は、その木がどんな場所で
    どんな風雪に耐えて育ったのか、その「生まれ故郷」を
    知ってこそ理解できる。

    私たちも、木の産地である東白川村や特性を深く理解し、
    その一本一本に敬意を払って家づくりに向き合っています。

  • 一、木は生育の方位のままに使へ
    上の教えに続く、具体的な知恵です。
    「木材は、それが山で生えていた時と同じ方位に向けて使え」

    例えば、南向きで太陽を浴びて育った木は
    建物の南側に。
    自然の理に適応して身につけた木の性質を
    建物の中でも生かすことで、反りや狂いを抑え
    家を長持ちさせる。

    自然への深い洞察から生まれた技術です。

言葉が教えてくれる、木の家の本当の価値

大工の口伝には、山について詳しく書かれています。

【技術の真髄と、それを扱う人の心】

 

  • 一、堂塔の木組みは木の癖組(くせぐみ)
    「木の骨組みとは、木の癖を組み上げていくことだ」
    これは宮大工の技術の真髄です

    木には、人間と同じように個性(癖)があります
    それを欠点と見なすのではなく
    その癖を巧みに読み木と木がお互いを
    支え合うように組み上げることで
    しなやかで強靭な構造が生まれるのです。

  • 一、木の癖組は工人(こうじん)等の心組(こころぐみ)
    そして、この言葉です。
    「木の癖を組むことは、職人たちの心を組むことと同じである」。
    私は、この口伝にこそ、良い家づくりの核心があると考えています。
    個性豊かな木々を組み上げて
    一つの美しい建物を造るように
    様々な性格、得意な技術を持つ職人たちの心を一つに束ね
    それぞれの長所を最大限に引き出してこそ
    本当に魂のこもった家が生まれる。

    技術は、それを使う人の心と一体なのです。
    良い家づくりは、何よりも良いチームづくりから始まります。

 

【リーダーとしての器量と覚悟】

 

  • 一、工人等の心組は匠長(しょうちょう)が工人等への思やり
    「職人たちの心を一つにするには
    棟梁(匠長)が一人ひとりへ思いやりを持つことだ」
    権威や命令だけでは、人の心は動きません。
    私も社長として、職人や社員一人ひとりの声に耳を傾け
    彼らが最高の仕事ができる環境を整えることこそが
    最も大切な使命だと考えています。

  • 一、百工あれば百念あり。一に統(す)ぶるが匠長が器量也(なり)
    「百人の職人がいれば、百通りの考えがある。
    それを一つにまとめるのが棟梁の器量である」
    多様な意見を尊重しつつも、最終的には一つの揺るぎない方針のもとに
    全員の力を結集させる。
    この決断力と統率力こそ、良い家づくりを成し遂げるための要です。

 

【伝統への敬意と継承】

 

  • 一、諸々(もろもろ)の技法は一日にして成らず祖神達(たち)の徳恵(とくけい)也
    そして、口伝の最後は
    「今ある優れた技術は、すべて先人たちが積み重ねてきた恩恵である」と結ばれます
    この言葉を胸に刻むたび、身が引き締まる思いがします

    私たちは、決して自分たちだけの力で家を建てているのではありません
    先人たちが築き上げてきた知恵と技術という、
    大きな流れの上に立たせていただいているのです。

 

私たち東陽住建が拠点を置く、この愛知県一宮市。
夏は蒸し暑く、冬は伊吹おろしが吹き付ける
高温多湿で四季が明確な濃尾平野の盆地に位置します

このような厳しい自然環境の中で
人々が快適に、そして永く安心して暮らすために
大工さんたちが長い年月をかけて磨き上げてきた伝統の技と
深い哲学があります。

私たちは、その素晴らしい「伝統の良さ」と
現代の暮らしに不可欠な断熱性や耐震性といった
「最新技術」とを掛け合わせることで生まれる
本当に価値のある木の家をこれからも皆様にお届けし
その素晴らしさを伝え続けていきたいと強く思っています

先人たちへの敬意を胸に
そして「神は、細部に宿る」の言葉を常に心に置きながら
職人一人ひとりの心を組み上げるように、一棟一棟、丁寧に
それが、私たちの家づくりです。

うーん、書いていたらなんか難しくなっちゃいましたが、
日本の大工にも良い言葉がたくさんあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。


東陽住建株式会社
代表取締役社長
中井 義也

 

プロフィール

名前
中井 義也
住まい
愛知県

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