2025年7月31日
皆さん、こんにちは!
愛知県一宮市の東陽住建、中井義也です。
昨日は大変な一日でしたね。
津波警報が発令され、
そして気温はなんと41.2度。
観測史上最高を更新するような
まさに災害級の猛暑でした。
テレビでは「これから夏の気温はさらに上がり続ける」との
報道もあり、いろんなことが心配になってしまいます。
あの人大丈夫かなとか
暑さで農作物は。。。
お米は。。。
もちろん、このような、厳しい環境に
直面するたびに
私は家づくりの原点に立ち返ります。
今日は、そんなお話です。
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ブログ責任者の中井義也とは・・・
『いつもをもっと幸せに』
をビジョンに 岐阜県東白川村の 良質な木材を使い
日本一強い家
をお届けしたいと活動しています!
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それでは、7月31日(木)号
スタートです!
コントロールできない自然とどう向き合うか?
家をつくる上で、私たちが常に心に刻んでいることがあります。
それは、「コントロールできないものは、コントロールしようとしない」
ということです。
特に、太陽の動き、風の流れ、
そして今回のような厳しい暑さといった
自然の営みは、私たち人間の力で
捻じ曲げることはできません。
だからこそ、大切なのは
自然に抗うのではなく
その力を賢く利用し
環境に適合していく家をつくること。
自然の力を受け入れ
その恵みを最大限に引き出す設計こそが
本当の意味で快適で
持続可能な住まいを生み出すと信じています。
ちょっと難しい、でも大切な「コンストラクタル法則」
ここで少し難しい言葉かもしれませんが
私が、常々立ち戻る法則というものがあって、
「コンストラクタル法則」
というものをご紹介します。
これは物理学の法則で、簡単に言うと
「すべてのものは、より流れやすいように形を変えながら進化していく」
という考え方です。
例えば、
-
川が蛇行しながら海へ注ぐ形
-
木の枝が空に向かって伸びていく形
-
私たちの体の中の血管や肺の形
これらすべて、水や空気、血液と
いったものが最も効率よく「流れる」ために
自然に進化した形なのです。
無駄がなく、機能的で、そして美しい。
地図を見るとわかるのですが、川の流扇型になった
絵は、とても素晴らしいのと、木が生きようと
する脈動的な波形は、いとおしささえ感じて
しまうのです。
まさに自然が生み出した究極のデザイン
と言っていいと思うのです。
家づくりも「流れ」をデザインする
私たちは、このコンストラクタル法則を
家づくりに応用することが非常に重要だと考えています。
家の中にも、様々な「流れ」があります。
-
風の流れ(通風) 🌬️
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熱の流れ(断熱・排熱) 🔥
-
光の流れ(採光) ☀️
-
人の流れ(動線) 🚶
これらの流れを無視して、
ただやみくもに高性能なエアコンや断熱材に頼るだけでは
エネルギーを無駄遣いするばかりか
本当の快適さは得られません。
無理をしない。させない。ということ。
そうではなく、その土地の夏の卓越風が
どこから吹いてくるのかを読み
気持ちよく風が通り抜ける窓の配置を考える。
冬の暖かい日差しを室内に取り込み
夏の厳しい日差しは深い軒(のき)で遮る。
このように、自然の流れを丁寧に読み解き、
建築デザインに落とし込んでいくこと。
それこそが、コンストラクタル法則に沿った
自然の理にかなった家づくりなのです。
無理にしようと思うとさらに、その無理を
費用をかけて、かなえなければなりませんので
長く快適に過ごすという自然の理からは
離れてしまうのです。
異常気象が「日常」となりつつある今
私たちの家づくりへの考え方も
進化させていかなければなりません
自然を支配しようとするのではなく
敬意を払い、その一部として調和していく。
そんな、自然と共に生きる家を、
私たちは皆さまと一緒に
創り上げていきたいと心から願っています。
津波は急に来たりしますし
酷暑は避けられませんが、
充分に対策していただき
良い夏を過ごしましょう。
東陽住建株式会社
中井 義也









