テレビで2度お話しした、住宅資材の今。 - 東陽住建-愛知の注文住宅工務店

2026年6月18日

今日のお話は、
“少し落ち着いた”と“安くなった”は、まったく別の話。

こんにちは。
東陽住建の中井義也です。

先日、住宅資材の高騰やナフサ問題について、
CBCテレビの「チャント!」、そしてCBCのニュース番組「newsX」にて、
2度、取材・放映をしていただきました。

まず、テレビをご覧くださった皆さま、
そして放送後に「見たよ」「大丈夫ですか?」と声をかけてくださった皆さま、
本当にありがとうございます。

テレビに出ると、
「中井さん、ついに有名人ですね」
と言っていただくことがあります。

ありがとうございます。

ただ、本人としては、
有名人になったというより、
建築資材の値上がりと納期の心配で、
胃のあたりが少しだけ有名になりそうです。

冗談はさておき。

今回、私がお伝えしたかったことは、
決して「不安をあおること」ではありません。

むしろ逆です。

今の状況を正しく知っていただき、
焦らず、でも遅れすぎず、
ご家族にとって一番良いタイミングを一緒に見つけていくこと。

それが、今回のブログで一番お伝えしたいことです。

現状は、少しずつ緩和されつつあります

まず、今の状況についてです。

一時期に比べると、
ナフサをはじめとする石油由来の資材不足については、
少しずつ緩和の方向に向かっている部分もあります。

現場感覚としても、
「まったく先が見えない」
という一番不安な時期からは、
少しずつ情報が入るようになってきました。

これは良いことです。

本当に良いことです。

住宅業界にいる私たちとしても、
資材が入らない、納期が読めないという状況は、
お客様にご迷惑をおかけする可能性があるため、
何よりも避けたいところです。

ただし、ここで大切なことがあります。

「少し落ち着いてきた」
ということと、
「価格が元に戻った」
ということは、まったく別の話です。


ここを間違えてしまうと、
家づくりやリフォームの判断を誤ってしまいます。

金額は、今も上がりつつあります


現状として、
資材そのものの供給不安は少しずつ落ち着きが見え始めていても、
金額は今も上がりつつあります。

これは、非常に悩ましいところです。


「物が入るようになったなら、安くなるんじゃないの?」
と思われるかもしれません。

お気持ちは、とてもよく分かります。


私も、できることなら、
メーカーさんからの値上げ案内の封筒を、
そっと見なかったことにしたい日があります。

しかし、封筒は見なかったことにしても、
請求書はしっかり届きます。

現実は、なかなか手厳しいです。

建築資材は、
原材料費だけで価格が決まるわけではありません。

輸送費、人件費、エネルギーコスト、為替、物流、工場の稼働、
そして将来的な供給リスクまで含めて、
じわじわと価格に反映されていきます。


そのため、
「不足が解消される=すぐ値下がりする」
とは、なかなかならないのです。

長くこの仕事をしていて、価格がきれいに戻った経験はほとんどありません

私は、建築の仕事に長く携わってきました。


その中で、
ウッドショック、資材高騰、職人不足、物流の混乱、
さまざまな波を見てきました。

その経験から、正直に申し上げます。


一度上がった建築資材の価格が、
きれいに昔の金額まで戻ったという経験は、
ほとんどありません。

もちろん、品目によって一時的に下がることはあります。

ただ、家全体の総額として見ると、
「昔の価格に戻りました。よかったですね」
ということは、なかなか起きません。


値上げの反対語は、学校では「値下げ」と習いました。

しかし、建築資材の世界では、
値上げの反対語は、もしかすると
「据え置きできるように頑張りました」
なのかもしれません。

少し笑い話のように聞こえるかもしれませんが、
これは現場の実感として、かなり本音です。

さらに、金利も上がっています

そして、もう一つ大切なのが金利です。

資材価格が上がる。
人件費も上がる。
物流費も上がる。

そして、インフレを抑えるために、
金利も上がってきています。

住宅ローンを使って家を建てる方、
リフォームローンを検討される方にとって、
金利はとても大きな要素です。

たとえば、建物価格が同じでも、
金利が変われば、
総支払額は変わります。

つまり、今は
「建物の価格」だけを見て判断する時代ではありません。

建物価格。
資材価格。
工期。
住宅ローン金利。
補助金。
家族の暮らしのタイミング。

これらを全部並べて、
「いつ動くのが一番いいのか」
を考える時代になっています。


昔のように、私が住宅事業を始めた頃。
「もう少し待てば安くなるかも」
という感覚だけで判断するには、
少し難しい時代になってきました。

だからこそ、焦る必要はありません。
でも、ご相談は早い方がいいです

ここで誤解していただきたくないのは、
私は「今すぐ契約してください」と
言いたいわけではありません。

それは違います。

むしろ、焦って決めるのは危険です。


家づくりも、リフォームも、
ご家族の人生に関わる大切な選択です。

焦って決めるものではありません。

ただし、
相談だけは早い方がいい。

これは、強くお伝えしたいです。


早めに相談していただければ、
今すぐ工事をするべきか、
少し待った方がいいのか、
先に設計や見積もりだけ進めた方がいいのか、
補助金のタイミングに合わせた方がいいのか、
設備の納期を見ながら計画した方がいいのか、
いろいろな選択肢を持つことができます。

逆に、
「そろそろやらないと困る」
という段階になってから動くと、
選択肢が少なくなってしまいます。

これは、医者に行くのと少し似ています。


痛くなってから行くより、
少し違和感がある段階で相談した方が、
大ごとにならずに済むことがあります。

家も同じです。

屋根、外壁、水回り、断熱、耐震、給湯器、窓。
どれも、壊れてから考えるより、
壊れる前に準備した方が、
結果的にお金も時間も守れることが多いのです。


今の時代に必要なのは、「買う判断」ではなく「守る判断」です

これからの家づくりやリフォームで大切なのは、
単に安いものを選ぶことではありません。


もちろん、予算は大切です。
無駄なお金は使わない方がいい。

でも、安さだけを追いかけてしまうと、
あとから高くつくことがあります。

今、大切なのは、
ご家族の暮らしを守るために、
何を、いつ、どの順番で行うのかを考えることです。


たとえば、
内装をきれいにする前に、
雨漏りの可能性がある屋根や外壁を確認する。

最新の設備を入れる前に、
断熱や配管、電気容量を確認する。

大きなリフォームを考える前に、
将来の家族構成や老後の暮らし方を考える。


こうした順番を間違えないことが、
これからの時代の住まいづくりでは、
とても大事になってきます。


私たち東陽住建が目指しているのは、
ただ工事を受注することではありません。

家を建てる。
家を直す。
その先にある、
ご家族の「いつも」を守ることです。

最後に。迷っている方へ

今、家づくりやリフォームを考えている方の中には、
こう思っている方も多いと思います。

「今やるべきなのか」
「もう少し待つべきなのか」
「価格が高い時に動いて損をしないか」
「金利が上がる前に決めた方がいいのか」
「でも、焦って失敗したくない」

その気持ちは、とても自然です。

私も、同じ立場なら悩むと思います。

だからこそ、
一人で判断しないでください。

住宅は、金額も大きく、
専門的なことも多く、
しかもご家族の未来に関わります。

今の状況で一番大切なのは、
「急いで契約すること」ではなく、
「早めに相談して、正しい判断材料を持つこと」です。

今すぐ工事をしなくても大丈夫です。
今すぐ建てなくても大丈夫です。
今すぐ決めなくても大丈夫です。

ただ、
今の状況を知っておくこと。
自分の家の場合はどうなのかを確認しておくこと。
動くべき時期を見つけておくこと。

これは、早い方がいいです。

住まいは、人生の基地です。
睡眠も含めて、長い人生の大半は、
家で過ごすことが想像できます。

その基地を守るために、
私たちは、できるだけ正直に、
できるだけ分かりやすく、
今の現場で起きていることをお伝えしていきます。

テレビでは伝えきれなかったことも、
このブログで、これからも丁寧にお伝えしていきます。

不安をあおるためではありません。


不安の正体を見えるようにして、
安心して一歩を踏み出していただくためです。

家づくり、リフォーム、修理、メンテナンス。
気になることがありましたら、
まずは情報収集のつもりでご相談ください。

売り込みではなく、
今の時代を一緒に読み解くところから、
始めさせていただきます。

東陽住建は、
これからも一宮の皆さまの暮らしを守る
“家守り”でありたいと思っています。

プロフィール

名前
中井 義也
職業
建設業
住まい
愛知県一宮市
生年月日
1977年2月14日

1977年、愛知県一宮市木曽川町生まれ。立命館大学卒業。 東陽住建株式会社 代表取締役。 新築・リフォーム・メンテナンスを軸に「建てた後の暮らしを守る」住まいの相談に取り組む一方で、新築は岐阜県東白川村の東濃ヒノキを中心に据え、“木を選ぶこと”から家づくりを始めている。 一般社団法人 日本住宅リフォーム・メンテナンス協会 代表理事。 NPO法人 住宅の悩みとトラブル無料相談室 主宰。 一般社団法人HORP(住生活リフォーム推進協議会)理事 〇原体験 現場の泥臭さと楽しさ 幼少期、建設業を営む父の背中を追い、現場で“ゴミ拾い”をしながら職人たちの活気に触れて育った。 汗、段取り、声の掛け合い。目に見える完成よりも、見えないところにこそ仕事が宿る。 家づくりは単なる工程ではなく、人の想いと技術の結晶だと、体で覚えたのが原点だ。 〇葛藤 大手ハウスメーカーで抱いた違和感 1999年、ハウスメーカーに入社し、営業として経験を積む。 一方で、効率やルールが優先される仕組みの中で、目の前のお客様に対して“最善”が選べない場面もあった。 「修理で住み続けられるのに、制度上は交換を勧めざるを得ない」 「リフォームの相談を受けたいのに、担当の区分で断らざるを得ない」 困って、頼って、やっと辿り着いた人が、失望して帰っていく。 その光景が、心に刺さった。だから誓った。 家は建てる時だけでなく、建てた後の暮らしこそ守らなければならない。 〇転身 地域密着、“家守り”としての覚悟 2003年、東陽住建へ。 2006年には、住まいの困りごとを抱える方が、最初の一歩を踏み出せるように「住宅の悩みとトラブル無料相談室」を立ち上げた。 リフォームの体制づくりにも注力し、LIXILリフォームショップの運営を通じて、地域の住まいを長く保たせる仕組みを整えてきた。 “建てる会社”で終わらない。住み続ける人生のそばにいる会社でありたい。それが中井の基準だ。 〇東濃ヒノキ 新築の中心に置く理由 新築で、東白川村の東濃ヒノキを中心に据えているのは、流行や差別化のためではない。 家の寿命は、暮らしの安心の寿命だからだ。 木は、ただの材料ではない。 家族の時間を受け止め、季節を越え、静かに家を支え続ける“骨格”になる。 だからこそ、どこで、誰が、どんなふうに育てた木なのか。 その背景ごと引き受けられる木を選びたい。 東白川村の山で育った木は、一本一本が、簡単には生まれない。 年輪が刻まれる時間、山を守る手、伐って終わりではない手入れ。 その積み重ねの先に、ようやく「家を背負える木」が生まれる。 その重みを知っているから、私たちは“木を買う”のではなく、木の時間ごと家に迎えるつもりでいる。 木の家は、完成した瞬間がゴールじゃない。むしろそこからが始まりだ。 暮らしの傷も、家族の成長も、時間の経年も、すべて受け止めながら、家は育つ。 だから中井は、新築とリフォームを分けて考えない。 東濃ヒノキで骨格をつくり、暮らしの変化に合わせて手を入れ、守り、育てていく。 “建てて終わり”ではなく、“暮らしを守り続ける”ための新築。それが東陽住建の新築の中心にある思想だ。 建てた後も守る覚悟があるから、最初の一本から妥協しない。それが東濃ヒノキを選ぶ理由です。 〇ビジョン 家は幸せの基地である 中井が目指すのは、建物を売ることではない。 『家は、幸せになる場所であり、やさしい社会を作るための基地である』 命を守り、健康を育み、家族が安心して“帰ってこられる場所”を増やしていく。 「いいものしかつくらない。いいことしかしない」という信条を胸に、今日も一宮から、その基地を広げ続けている。

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東陽住建株式会社 代表取締役社長 中井義也

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